国学院久我山・尾崎監督に聞く 1日3時間練習の工夫と指導
8日に出場する国学院久我山(西東京)は、難関大への進学率が高い進学校(中高一貫)。今年も東大、東工大、一橋大に4人ずつ、早大に86人が合格した。学業が優先される中で、野球部の練習時間は1日3時間程度と短く、専用グラウンドもない。母校OBで保健体育科教師の尾崎直輝監督(29)は制約がある中で西東京を制し、28年ぶり3回目の甲子園出場を果たした。どんな指導をしているのか。
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――授業優先という環境で、どういう指導に取り組んでいますか?
「今回、『文武両道ですごいですね』と言っていただくこともありますが、メリハリをつけて生活をする中で、将来の夢をかなえるために勉強をして、野球は甲子園に行くためにやる。野球で大学に行くにも最近は学業成績も求められます。目標をかなえるために、勉強も野球もやる。そういう方向に(意識を)持っていけるようにと。彼らがそう思ってやっているかはわからないですし、確かに(両立は)ツライと言ったらツライですが、2年半しか活動期間がない中で、時間を無駄にしてほしくないと」