5年ぶりVなら年俸総額38億円超え…巨人の金庫は大丈夫か?
20日の中日戦はわずか3安打で勝利。初回に丸の適時打と重盗で奪った2点を投手陣が守り切った。これで、敗れた2位DeNAとの差は6ゲーム。22日にも優勝マジック21か22が点灯する。
「球団は大変ですよ」
苦笑いを浮かべたチーム関係者が続ける。
「5年ぶりの優勝となれば、当然、その成果を選手の給料に反映させてやらなければならない。例えば、菅野(智之=29)です。昨オフの契約更改で年俸は球界最高の6億5000万円になった。今季は腰痛の影響で5月と7月に2度も登録抹消され、(20日現在で)9勝5敗。給料が給料だけに、本来は大幅昇給は望めないが、2年後(2021年)に海外FA権取得を控えている。本人がメジャー挑戦の意欲を公言し、東京五輪が終わる来年オフには、ポスティングによる米移籍を直訴する可能性もゼロではない。エースの流出を阻止するため、球団は大盤振る舞いして誠意を見せる必要が出てくるでしょ。他にも、今年はドンと年俸を弾んでやらなきゃいけない選手がわんさかいますからね」
打率.310でリーグトップの32本塁打をマークしている年俸5億円の坂本勇人(30)は、打点も同2位の80打点。昨オフの契約更改で複数年契約を結んだが、給料は固定ではなく、年俸変動制を選択した。MVPの最有力候補とみられるだけに、こちらも千万単位のアップというわけにはいかないだろう。年俸4億5000万円、5年総額25億円超という破格条件で入団したFAの丸佳浩(30)も出来高は別扱いともっぱらだ。