遼に18年ぶり3試合連続Vの期待 達成はツアー復活の起爆剤
いずれにしろ、ここ18年間は達成者が出ていない大記録なのだ。3週連続や3戦連続を達成したプロはいずれも、その時代を代表するプロであり、絶対的な強さを誇った。技術、体力、メンタルのほかに、他のプロを圧倒する勢いもあった。
評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「石川が3試合連続優勝を達成すれば、低迷する男子ツアー人気を大きく回復させる起爆剤になるかもしれません。男子ツアーが隆盛を誇った時は尾崎と青木の場外バトルでも盛り上がった。90年フジサンケイに尾崎が勝った際、テレビ中継のプレーヤーズゲストに呼ばれた青木が“おめでとう”と声をかけた。すると“強いプロが勝つのは当たり前”と青木を挑発した。“じゃあ見ていろよ”と青木の闘争心に火がついて、三菱ギャランで2位尾崎を抑えて青木が優勝するなど2人で競り合い、男子ツアー人気はどんどんアップした。だから石川だけでなく、連続優勝して盛り上げるライバルがもう1人や2人いるのが望ましい」
選手会長兼ツアー機構副会長の激務に加えて、ツアー人気のカギを握る大記録への挑戦。石川の奮闘が続いているわけだ。