大一番でスタメンの福岡堅樹にスコットランドは面食らった
しかし、ジャパンは最後の最後まで耐え忍んだ。後半67分には姫野和樹が得意のジャッカルでスコットランドの攻撃の勢いを止めるなど、もう1トライを決めるべく前進を続ける相手に対して圧力をかけ続けた。今大会におけるジャパンの強さの基盤となっているディフェンス力が、いかんなく発揮された時間帯だ。
■福岡のボールキャリーは116メートル
勝因を挙げればきりがないが、やはり選手個々の能力が4年前よりも格段に上がったことが大きい。
とりわけこの試合で輝きを放っていたのが、2トライをマークしてプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたウイング福岡堅樹だった。
ボールキャリーの116メートルは、両チームの中でダントツのトップ。前半17分に松島幸太朗の先制トライを絶妙なオフロードパスで演出したかと思えば、39分にはラファエレティモシーのグラバーキックをトップスピードで走りながらに片手でキャッチし、そのままインゴールに走り込んでトライを決めた。