巨人ドラ2位で獲得狙う149キロ即戦力“ノーノー左腕”の評価
巨人のチーム関係者によれば、原辰徳監督(61)はこのドラフトで「即戦力投手」の指名を強く希望しているという。
チームは5年ぶりにリーグ優勝を果たしたが、今季のチーム防御率3・77はリーグ4位。先発に限れば3・83とさらに悪く、首脳陣はシーズンを通じて駒不足に悩まされた。規定投球回に到達したのは15勝(4敗)を挙げた山口ただ1人。腰痛で離脱を繰り返した菅野が11勝(6敗)したものの、桜井が8勝6敗、ドラフト1位ルーキー高橋が5勝7敗。助っ人もメルセデスが8勝8敗、ヤングマンが3勝4敗と2ケタ勝利に届かなかった。
救援陣も決して盤石ではない。開幕守護神のクックが4月に離脱。その後は中川が代役となり、7月下旬からは途中加入のデラロサが務めた。結局、勝利の方程式が固まらず、一年を通じて勝ちパターンでフル回転したのは中川くらい。前も後ろも層が薄いのだ。
「左腕」なら希少価値は高い。原監督はかねて「そりゃあ、同じ実力なら右より左投手の方が何割か増しだよね。いい左は貴重だから」と言っている。1位指名が高校生投手なら、補強ポイントと合致する大学生の橋本は、原監督が求める「即戦力左腕」として貴重な存在になる。