著者のコラム一覧
いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

君が代とラグビー日本代表における良質なハイブリッド

公開日: 更新日:

 歌詞は、平安朝時代の文徳天皇の皇子・惟喬親王に仕えていた木地師が詠んだ和歌が元になっている。親王の命を受け、良材を求めて各地を訪ね歩いていた際、谷間の渓流に山積していた不思議な「石」を発見する。「これは珍しい石。めでたい石である」と、見たまま、感じたままを詠んだのが「君が代」のオリジナルなのである。

 ラグビー日本代表の面々は、宮崎県にある日本最大級のさざれ石を見学したそうだ。学術名・石灰質角れき岩。崖から崩れ落ちた石灰岩のかけらや小石が積み重なり、そこに長い年月をかけて雨水によって溶け出した石灰分が流れ込み、ついにはひと塊の岩(巌)になった――。

 日本ラグビーの歴史はさざれ石のごとく、強固な巌となりて、なおも時を刻んでいくのである。

【写真特集】ラグビー日本代表が快挙 4連勝で初のベスト8進出

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…