新体操団体が高難度の連係技増やす “1秒の誤差”が命取りに
9月の世界選手権で史上初の金メダル(種目別ボール)を獲得した新体操団体日本代表が16日、スポンサー企業での報告会に参加。団体総合ではロシアの後塵を拝して銀メダルに終わっただけに山崎浩子強化本部長は「選手たちは来年の五輪に向けて戦っている。一日一日の積み重ねがメダルへの道につながる」と、メンバーにさらなるレベルアップを求めた。
世界選手権での日本の躍進を目の当たりにしたライバル各国が、得点を上げるために難度の高い技を組み込むようになるのは必至。山崎本部長も海外勢の動向を警戒しており「(日本の)今年の演技は5秒に1回、連係を入れていたが、来年は3~4秒に1回になる」と難度点の高い連係技を増やすことを明かした。
同本部長によれば、新しい演技構成は連係技の間隔が縮まるため、一つのミスから狂いが生じて逆に失点につながりかねないという。
主将の杉本早裕吏(23)は「今は(演技の)流れをつかむのに必死です。個人の練習よりも、全員で練習して連係の感覚を身につけるしかない」と、ワンチームでのレベルアップを口にしたが、本番までに間に合うか。