八村を救うNBAの特例条項 代役活躍もレギュラーの座は安泰
日本人ルーキーの心中は穏やかではないだろう。
米プロバスケットボールNBAのワシントン・ウィザーズの八村塁(21)が、鼠径部の挫傷で4試合を欠場。回復が順調なら当初の予定通り28日(日本時間29日)のニューヨーク・ニックス戦で復帰する見込みだが、八村不在の間、代役が穴を埋めた。
今季9勝目を挙げた23日のニックス戦では、年俸総額にカウントされない10日間契約したばかりのゲーリー・ペイトン2世(27)が34分の出場で、10得点、11リバウンドと、いきなりダブルダブル(得点などの5項目のうち、2個の2ケタ)を記録した。この試合では八村と同期でドラフト2巡目ルーキーのスコフィールドも初めて先発で起用された。八村はウカウカしていられない気もするが、定位置は確保できそうだ。
ウィザーズは八村以外にも、3ポイントシューターのベルターンスら7人が故障で離脱。4人以上の選手が3試合連続で欠場し、当面は回復が見込めない場合、NBAに救済措置(ハードシップ例外条項)が認められれば、15人のロースター枠を16人に拡大できる。新たな選手獲得が可能になるとはいえ、各チームとも、ぜいたく税の支払いを免れるため、年俸がNBA在籍期間に応じて決まる最低保証額の日割りで済む10日間契約を結ぶケースが大半だ。