ソフトBは柳田と巨額契約 日本球界も“ぜいたく税”が必要だ
■資金力による格差問題。メジャーが導入した「ぜいたく税」
それにしてもソフトバンクの資金力はすさまじい。24日には抑えの森(27)が年俸4億6000万円の4年契約。現時点で、年俸1億円超えの日本人選手が9人もいる。同4億円の内川、松田の契約更改もまだ終わっていない。今オフは2年10億円でヤクルトのバレンティンを獲得。さらに、順調なら来季国内FA権を取得するヤクルトの山田も狙っているという。山田は現在、年俸5億円。ソフトバンク入りなら柳田並みの巨額契約になることは確実だ。
ソフトバンクは3年連続日本一を誇る強豪球団。選手流出阻止のためとはいえ、FA権の先物買いまで始めたら、戦力差は広がる一方だ。そこで「ぜいたく税」である。
メジャーでも資金力による戦力格差が問題になり、03年からぜいたく税が導入された。年ごとに球団の年俸総額の上限が決められ、超過した分の何割かを“税金”としてMLBに納める必要があり、超過し続けると課税率は雪だるま式に膨れ上がる仕組みになっている。ぜいたく税は戦力均衡化に一役買っており、03年の導入以降、ワールドシリーズの勝者は毎年、入れ替わっている。 プロ野球ファンの矢口高雄氏(漫画家)も「日本球界もそうしたことを考えてもいい」と、こう話す。