2位選手に優勝賞金 粗末な日本男女ツアーの根底にあるもの
表彰式後の会見で今平は「大会は4日間をプレーして気持ち良く燃えることが理想。選手の願いとしては、予備日を設けてもらって4日間戦い終えたい」と本音を漏らしている。また同席した選手会長の石川遼も「日本も米ツアーを見習って、予備日を設けて72ホールをやり通し、最後まで最善を尽くす姿勢が必要」と訴えた。今平を含め、短縮で勝利した選手に罪はない。そうした改善の努力をしないJGTOやスポンサーに大きな罪がある。
■2位選手が優勝賞金を手にする不思議
もうひとつの問題は今年男女を通じてアマチュアが優勝した件。三井住友VISA太平洋マスターズの金谷拓実(21)と富士通レディースの古江彩佳(19)である。2人ともアマチュアだから賞金はもらえない。だがおかしいのはその賞金を2位の選手にそっくり移譲することである。男子は2位のS・ノリス(南アフリカ)が4000万円。女子は2位タイの稲見萌寧と三ケ島かなが1080万円ずつ分け合った。優勝もしていない選手が優勝賞金をもらう。こんなデタラメがまかり通っている。