専門家を呼び出して…マラソン移転に焦った小池知事の無礼
何さまだと思っているのか。
IOCが東京五輪のマラソン・競歩の会場を、突然札幌に移転する案を発表したのは、10月16日のこと。開催都市の責任者なのに、こんな重大な話を知らされなかった小池百合子東京都知事(67=写真)は怒り心頭。10月30日から始まる調整委員会で、IOCのコーツ委員長に一泡吹かせようと専門家に意見を求めた。
五輪関係者がこう言う。
「陸連の元幹部は調整委員会の3日前、小池都知事の秘書から電話を受けて『明日(10月28日)の午後都庁に来てください』と言われたそうです。どんな理由で、誰に会うのかと聞いても教えてくれない。約束の時間に都庁に出向くと、小池都知事が出てきて『マラソン・競歩の会場を東京に戻したいので、助言をお願いしたい』と言われたそうです。
元幹部は、8月の札幌は必ずしも涼しくないし、深夜に行われた世界陸上ドーハ大会のマラソン・競歩はスポーツじゃないことなどを説明。調整委員会で参列者やマスコミに配布できる資料まで2時間近くかけて書き上げた。