履けば好記録という打ち出の小槌…厚底ナイキの故障リスク

公開日: 更新日:

 最大のメリットが体をむしばむことになるかもしれない。

■日本新記録の小椋も警告

 2日の香川・丸亀国際ハーフマラソンで日本新の1時間0分0秒で2位に入った小椋裕介(26)は、レースで今話題のナイキの厚底シューズを履いていた。小椋は昨年11月から使用しているシューズの恩恵を認めた上で、「骨盤回りに負担がある。けがのリスクが高い」とも言った。

 マラソンや駅伝選手の間で爆発的に普及しているナイキの「ヴェイパーフライ」シリーズは、靴底の厚さが36ミリもある。簡単に言えば、傾斜のある厚いソールに埋め込まれたカーボンプレートが高いクッション性と反発力を生み、それが推進力につながるといわれている。陸上界には「あれは履くドーピングだ」という声もあり、「世界陸連が規制をかけて東京五輪では使えなくなる」との噂が世界中を駆け巡った。

 このシューズは市民ランナーにも愛用者が多いのだが、履いているすべての人の記録が伸びるわけではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「転職者は急増」なのに「人材派遣会社は倒産」が増えているワケ

  2. 2

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  3. 3

    驚きの品揃え! ダイソーでほぼすべて揃う「防災グッズ」の実力は?

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    長嶋一茂はこんなにも身だしなみを意識している? VIOはもちろんアンチエイジングも

  2. 7

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  3. 8

    大関・大の里3度目優勝で期待される「大豊」時代の幕開け…八角理事長も横綱昇進に期待隠さず

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ