マエケン移籍は明らかにプラス…先発3番手で収入22億円増
実入りは約20億9000万円も増える計算に
前田は新天地でどれくらい働くのか。
「昨季41本塁打のクルーズを筆頭に、野手は主力メンバーの大半が残っていて、メジャーナンバーワンの本塁打数をマークした破壊力は健在。打線の援護が期待できるうえに、ドジャース時代のようにシーズン途中で救援に回ったり、五回で降板を余儀なくされるとは思えません。故障さえなければ1年間、先発ローテーションを守って32試合に先発、15勝はすると思う。登板回数も200に届くかもしれません。不本意な使われ方をしていたドジャース時代とは違い、気分良くマウンドに立てることもプラスに作用するでしょう」(友成那智氏)
だとすれば、出来高払いは満額の1015万ドルに達し、年俸と合わせた稼ぎは約14億4650万円にのぼる。
ちなみに昨季の前田は26試合に先発、153・2回に投げて10勝8敗、防御率4・04。年俸と出来高を合わせた稼ぎは約9億2400万円だった。
ドジャースとの8年契約は、トレード先のツインズが引き継ぐ。前田が今季、出来高の上限をクリアすれば、稼ぎは昨年より約5億2250万円アップ。契約が残っている今後4年間、前田が昨年の成績のままドジャースに残った場合と比較すれば、実入りは、約20億9000万円も増える計算だ。
前田が今後4年間、フルに働くのが大前提とはいえ、トレードされるたびに約1億1000万円が入る契約だから、収入はしめて約22億円も増えるかもしれない。
■ミネアポリスは寒暖差50度
ツインズの本拠地ミネアポリスは米北部に位置し、寒暖の差が激しいことで知られる。夏場は30度近くなる一方、冬場はマイナス20度を下回る日もあるという。なにより前田が住むロサンゼルスに比べれば田舎だし、名門ドジャースからの移籍は“都落ち”の印象すらある。
しかし、トレードによって先発にこだわる自身の希望がかない、なおかつ成績も稼ぎも増えるのだから願ったりかなったりではないか――。