「松坂はなぜ中日をやめたのですか?」加藤球団代表を直撃

公開日: 更新日:

 松坂大輔(39)が14年ぶりに古巣・西武に復帰し、ファンやメディアは盛り上がっている。

 その松坂は昨オフ、2年間プレーした中日を退団。交渉役だった加藤宏幸球団代表とは複数回に及ぶ話し合いを重ねたが、決裂。松坂は森SDと友利国際渉外担当が退団することに関し、「僕は2人にドラゴンズに拾ってもらった。僕もいちゃいけないなと思った」と退団理由を挙げた。交渉過程でいったい何があったのか。加藤代表を直撃した。

  ◇  ◇  ◇

 ――何度も話し合いを重ねながら、交渉が決裂した経緯を教えてください。

「もともと、彼の方から中日に残るのがベスト、という話がありましたし、こちらとしても残ってほしいという話をしたけど、最終的に彼の方から、退団したい、ということだった。そこはプロの世界なので、仕方がないことです」

 ――松坂は退団理由として、森SDと、編成の友利氏が中日を離れることに触れました。

「(交渉過程で)『自分ひとりだけが残っていいのか』という話はしていましたね。それに関してはこちらはとやかく言うつもりはなかった。こちらが条件提示をする以前に、退団をしたい、ということでしたので、彼の意志を尊重して、自由契約という形にしました」

 ――なぜ、交渉は揉めたのですか? 条件面で不満があったのですか?

「退団の意志が強かったので、こちらから正式な条件、金額を提示するまでには至りませんでした。もちろん、前の段階で、だいたいこれくらいの金額でどうか、という話はしていました。昨季は成績が成績(2試合登板で0勝、防御率16・88)でしたし、金額を言える立場にはないとも思っていました。彼には彼のプライドがあったのかもしれませんが、話し合いの過程で『自分ひとりが――』という話が出ましたのでね」

 ――松坂に引退や退団を勧告したことは?

「それはありません」

 ――西武では年俸3000万円といわれている。

「それが正確な金額かどうかは分からないですよ。彼は、『年俸を自分の口からは言いません』と言っていましたからね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり