著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

コロナ禍での中断延長に揺れるJリーグを緊急探訪【鹿島】

公開日: 更新日:

 東京五輪世代のFW上田綺世も「今、僕らに必要なのは成功体験をつかむこと。練習試合も重ねてますけど、まずは1勝すること。それがチームの勢いになると思うんで」と勝利に強くこだわっていくという。

■主力の大半は「移籍組」に

 再開後も、生みの苦しみを味わい続ける可能性もゼロとは言えない。

 だが、横浜に在籍した2018年、ポステコグルー監督体制でJ2降格危機を経験をしている伊藤翔は「マリノスも最初は難しかったけど、点を取る基本的な形があった。それがあれば応用も利く。今はまだ基本の<キ>のレベルにいるアントラーズもそうできれば結果はついてくると思います」と目を輝かせた。

 かつての鹿島は小笠原満男(現アカデミーアドバイザー)、大迫勇也(ブレーメン)、柴崎岳(ラ・コルーニャ)のような高卒の生え抜きを育てて常勝軍団のDNAを継承してきた。しかし、今は三竿や伊藤のような移籍組が主力の大半を占める。その分、彼らが以前の所属先で経験してきたことを糧にできるというメリットがあるということ。それを生かすこともザーゴ新監督に課せられた命題ではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…