筒香に開幕延期は追い風 同地区エース級2投手が手術で離脱

公開日: 更新日:

 レギュラーシーズンの開幕延期が決まっている米大リーグで、異常事態である。

 各球団とも、エース級投手の離脱が相次いでいるのだ。今キャンプ、オープン戦では、ヤンキースの右腕セベリーノ、レッドソックスの左腕セールが肘の靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を決断。この2人以外にも、今季の飛躍を期待されたジャイアンツの右腕ビード、タイガースの左腕ウェンツ、パドレスの右腕ムニョスが同様に肘にメスを入れた。開幕前に5人がTJ手術を受けるのは前代未聞だが、コロナウイルス蔓延により、開幕が延期されて離脱期間が少なく済むためだとみられる。

 ア・リーグ東地区強豪のエース2人の長期離脱は、優勝争いの行方を左右しかねない。中でも同一地区のレイズも含めて混戦模様が予想される中、日本人ルーキーにとっては追い風になる。他でもない、今季レイズに入団した筒香嘉智(28)だ。何しろ、セール、セベリーノとも左打者に対して抜群の強さを発揮してきたからだ。

 左腕のセールは昨季までの10年間で左打者に対して1189打数240安打の被打率・202、12被本塁打、400奪三振。昨季、リーグ4位の打率・311をマークした14年シルバースラッガー賞のブラントリーを通算41打数8安打(打率・195)に抑えるなど、リーグを代表する左打者をカモにしている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇