J札幌選手の年俸自主返納は美談にあらず 事務局を直撃
■選手会事務局長を直撃
ならば、札幌選手の自主返納を日本プロサッカー選手会は事前に知らなかったのか。同会の高野純一事務局長に聞いた。
――札幌の選手が年俸を一部自主返納するということは事前に聞いていたのですか。
「こういう時期ですから、各クラブの選手とは密に連絡を取り合っています。札幌の選手からは『クラブに何かしらの貢献はしたい』ということは聞いていました」
――他のクラブの選手からは、野々村社長の発表はプレッシャーになるという声もあります。
「受け取り方はいろいろですし、そういう考えもあるでしょう」
――給料を自主返納するという重大なことでも選手会は関与しないのですか。各クラブに任せているのですか。
「56もクラブがあり、規模や環境、経営状況も違います。新型コロナウイルスに対する意識や実感も都会のクラブと地方のクラブとではかなり違います。選手がどうやってクラブに貢献するのか、それぞれのやり方があるでしょう。それが選手会の基本的な考え方です」