井筒襲名した豊ノ島の評判 白鵬を後見人にタレント活動か
問題は独立できるかどうかだ。
「襲名した『井筒』は借株ですからね。先代井筒親方(元関脇逆鉾)の弟子だった横綱鶴竜が、日本国籍を取得したら引き継ぐ予定になっているはず。おそらく鶴竜は引退したら5年間は横綱特例で、しこ名のまま親方をやるでしょう。その期限が切れるまでに、豊ノ島は正式に年寄株を取得しなければならない。先代の急死で中ぶらりんになった井筒株を借りたということは、他にアテがなかったのでしょう。今は空き株は少ないし、借株では部屋持ち親方にはなれない。独立には多額のカネもいる。井筒襲名のもろもろの経緯を考えるに、独立したいと思っていても相当先になるでしょう。まずは親方株探しが当面の目標になるのではないか」(前出のタニマチ筋)
さる角界OBは「今はコロナウイルスの影響でままならないだろうけど」と、こう続ける。
「年寄株取得のため、今後は芸能活動にも力を入れるんじゃないか、という声もある。明るく社交性があり、過去には何度もバラエティー番組に出演して、お茶の間を賑わせてきた。テレビ向きのキャラクターですからね。豊ノ島は白鵬と仲が良く、この横綱と関わりが深い芸能事務所とも縁がある。その事務所の代表は白鵬の元付け人。八百長騒動時に引退したものの、現在は少年相撲大会『白鵬杯』の運営にも噛んでいる。白鵬と豊ノ島のブログを運営しているのもこの会社です。現役力士や親方が芸能事務所に所属することはできないが、仕事を紹介することくらいはできますから。白鵬は引退した豊ノ島について『今後の相撲道発展のために絶対必要な人』と語っていた。バックアップに協力を惜しまないだろう」
豊ノ島改め「井筒親方」としての新たな船出は、順風満帆となるか。