MLBは選手ら40人コロナ感染で開幕に暗雲 NBAと何が違う?
広いスペースが必要な上、1人での練習に限界がある野球とは異なり、バスケはリングとボールさえあれば狭い場所でのトレーニングも可能。NBAは高給取りが多いため、大半の選手は自宅にコート半分ほどの練習スペースを備えている。多くの選手は自粛中、オンラインでコーチの指導を受け、濃厚接触を回避した。
競技の特性に加え、感染対策への取り組み方にも差があった。NBAは中断後、全30チームに対して詳細な感染防止策を記したマニュアルを配布。選手には原則、自宅待機を命じた上、定期的に健康状態の報告を義務付けた。疑わしい症状が出た場合、各チームの本拠地にある病院では優先的に検査を受けられたそうだ。
対照的にMLBは選手の練習場所の確保を優先して、国内外への移動を容認。健康状態の確認などもチームによってまちまちだった。
NBAはシーズン再開にあたり、位置情報や健康状態を把握できる指輪を選手に装着させ、感染防止を図るという。MLBもこれ以上、感染者を増やしたくなければ選手のプライベートまで監視した方がよさそうだ。