巨人サンチェス3回降板にブ然 原監督“怒り投手交代”の波紋
原監督(61)が怒りの途中交代を告げた。
5日の中日戦に先発した新外国人のエンジェル・サンチェス(30)を三回途中で降板。試合後に「ずるずる行きたくなかった。きょうは日曜日だし、総動員。これ以上は点をやりたくないというところ」と淡々と説明したが、交代の場面は先頭の福田に左中間二塁打を浴びたサンチェスが、打席に4番のビシエドを迎えてセットポジションに入ろうかというタイミング。二回に2死から8番のA・マルティネス、9番の投手・梅津、1番の溝脇に3連打を許して2点を先制されたとはいえ、球数36球での余りに唐突な降板指令に、マウンド上の助っ人右腕がボー然と立ち尽くすのも当然だった。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「サンチェスは初登板から2連勝しているとはいっても、原監督の信頼度は低いということでしょう。確かに、オープン戦から直前の練習試合まで不安定な投球が続いていた。ただ、翌日に試合がないことを考慮しても、降ろされた投手からすれば不満の残る降板です。しかも先週、先発陣に『最低でも7、8回は投げて欲しい』と要望していた直後ですから。怒って突発的に交代を告げたように見え、サンチェス本人も憮然とした表情だった。これは尾を引くかもしれません」