頭部打球直撃の田中将大 ハンパない恐怖との闘いが始まる

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楽天・石井GMは「野球をやめようかと思った」

 メジャーで4年間、プレーした石井一久楽天GMもその一人だ。石井氏は、ドジャース時代の2002年9月8日のアストロズ戦で、ブライアン・ハンター外野手の時速175キロの打球を頭に受けて頭蓋骨を骨折。一時は集中治療室に入り、生死の境をさまよった。同じドジャースの黒田博樹(現評論家)が09年8月のダイヤモンドバックス戦で頭部に打球を受けた際、当時、西武でプレーしていた石井氏は日刊ゲンダイに打球が頭部に直撃した時の恐怖をこう明かしている。

「こんなに危ないスポーツだったと初めて分かった。こんな危険な目に遭うならやめようかと思った。あの距離(18.44メートル)で、あれだけ速い打球が飛んでくるのだから、それまで平気で投げていたことが不思議でした」

 当時の石井氏は恐怖心に悩まされながらも、彩子夫人や球団スタッフのサポートもあって翌年に復帰。開幕からローテ入りしたものの、打球直撃が影響してか、勝ち星は前年の14勝(10敗)から9勝(7敗)に減った。

 ブーン監督は田中に関して「この(新型コロナ)ウイルスの状況と同じく、一日一日慎重にやってもらう」と話したが、石井氏同様、ハンパじゃない恐怖と闘うことになる。 

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