女子プロリーグ 岡島初代チェアは国立競技場のウグイス嬢
日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)の初代チェア(Jリーグのチェアマンに相当)に決まった岡島喜久子氏(62)が13日、就任ウェブ会見を実施した。
1958年、東京都生まれの岡島氏は、ほぼ同世代ということを差し引いても「どこかで名前を聞いた」と思っていた。
彼女の略歴をたどってみる――。
早稲田大商学部を卒業後、ケミカルバンク(現JPモルガン・チェース銀行)に入行。転職した国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)で海外転勤することになって現役のサッカー選手を引退し、結婚を機にアメリカに移住して金融業界でキャリアを積み上げ、アメリカ3大投資銀行のひとつだったメルリリンチでは、ファイナンシャルアドバイザーを務めた。
ウェブ会見で岡島チェアの話すエピソードは、実に興味深かった。
中学男子サッカー部でサッカーを始め、高校時代は年間120~130試合を観戦したという。
日本初の女子クラブである「FCジンナン」でプレー。日本代表として海外遠征も経験したレジェンドだ。大阪・長居競技場で行われた<最後の関西圏開催>となった高校サッカー選手権の決勝では、浦和南高の松本暁司監督(故人)から「スコアブックを付けてほしい」と依頼され、JFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長擁する浦和南高の優勝を見届けた。