<3>「言うべきことは言う」本田圭佑に堂々と疑問を呈した
実際、ブラジル惨敗後には「内田の考えが正しかった」「彼は世界を理解した上でよく戦った」という前向きな声が報道陣の間で高まった。
8月24日の引退会見でも「世界との差は広がったと正直感じる。欧州CL決勝とJリーグは違う競技だと思うくらい」と歯に衣着せずに発言。辛口で知られるセルジオ越後氏から「最後に物凄いメッセージを残した」とメディアを通して絶賛されたほどである。
内田とともに長期リハビリを経験し、自らもセビリア時代にCLに参戦している清武弘嗣(C大阪)も「あの人が言うことはホント正解。日本人で個で勝てるのは久保(建英=ビジャレアル)君くらい。まだまだ日本人には少ない」と自戒を込めて語っていた。強烈なメッセージを残せるからこそ<カッコいい男>となるのだろう。
筆者は親子ほど年の離れた内田をイケメン枠で見たことはないが、すがすがしい内面を持った人間と認めている。ある時は人懐こく、ある時は「話すことはない」と冷たく振る舞うツンデレぶりも魅力だった。
これまで表に出さなかった妻や2人の娘を引退時にあえて語ったところも彼らしい。