CS争う西武にまた醜聞…平尾二軍打撃コーチが窃盗で解雇
西武にまたまたスキャンダルである。
1日、球団が平尾博司二軍打撃コーチ(44)の解雇を発表。何事かと思ったら、選手2人の私物を窃取していたというのだから、開いた口が塞がらない。先月16日に選手から私物がなくなったとの報告を受けた球団が調査を行い、本人もドロボーを認めたという。平尾は埼玉・大宮東高時代に通算68本塁打のスラッガーとして注目を集め、1993年のドラフト2位で阪神に入団。2001年途中に西武へ移籍し、ユーティリティープレーヤーとして活躍した。茶髪に染めた風貌から「チャラ尾」の異名でファンにも親しまれ、12年限りで引退したあとは西武の球団職員として地域貢献活動に携わり、19年から二軍コーチに転じていた。
西武では、コロナ禍で不要不急の外出を禁じていた4月に二軍の2選手が、ゴルフに向かう途中の高速道路で89キロオーバーのスピード違反を犯していたことを8月になって発表。先月、運転していた選手が懲役3月、執行猶予2年の判決を受けたばかりである。
西武の一軍は現在、熾烈なCS進出争いの真っ最中。昨1日はソフトバンクに逆転勝利し、4位の楽天に引き分けた2位のロッテとの差を1・5ゲームに縮めた。辻監督は試合後、「毎試合が崖っぷち。きょうは是が非でも勝たないといけなかった」と胸をなでおろしたが、必死に戦うチームに水を差すスキャンダルの連続。山賊打線がウリのチームに本物の「賊」がいたんじゃシャレにならない。