浅野拓磨がセルビアの「孤独なトレーニング」で得た自信
「家から出られない時期もあったし、シーズンオフに日本に帰れなかったことで今までにないメンタル的なキツさを感じました」と述懐する。7人きょうだいの3番目という大家族で育った浅野だけに孤独のつらさは想像以上にこたえたはずだ。
■FWの大黒柱に浮上する絶好機
それでも「未来に向けていい準備をするんだ」という前向きさだけは決して失わなかった。
「チーム練習がない時も自宅トレを連日1時間半やりましたし、外に出られる時は近くの公園に行って心拍数を落とさないトレーニングをしていた。あの時の経験が今につながって自信になっていますね」
人間的にひと回り成長したことが今季の飛躍につながっている。今季はすでに国内リーグで7ゴール。直近の7日のスパルタク戦でも得点を挙げ、満を持して森保日本に復帰した。彼が最後に出た代表戦は19年11月のベネズエラ戦。1―4の大敗を味わっただけに、今回の2連戦では悪夢を払拭しなければならない。
「今のチームではサイドが基本ですけど、どこで使われてもゴールを取る自信は持っています。正直、代表活動でどこで使ってもらおうが僕は構わない。与えられた場所で全力でプレーするだけです」