松山英樹は2017年全米プロで優勝争いを演じた時と似ている
史上初の11月開催となる今年のマスターズは、セルヒオ・ガルシアとホアキン・ニーマンがコロナ感染のため欠場して92選手が出場します。
当初、気温が4月より低く、冷たい北風が吹くという報道がありましたが、今週の予報は比較的暖かく24~25度。低くても20度ぐらい。南風の日も北風の日もあります。いずれにしても低気温にはならず、気温や風はスコアを左右する大きな要因にはならないようです。
フェアウエーがソフトなためロングヒッター有利といわれていますが、それも未知数です。
マスターズの場合、通常大会との一番の大きな違いは無観客ということでしょう。私も1番ホールを取り囲むパトロンの多さを見ただけで緊張したことがあります。
会場のいたるところでドーンと大きな歓声が沸き起こり、「スーパーショットは誰?」と選手の気持ちも揺れ動きます。異様なパトロンの雰囲気に緊張する選手もいれば、逆に声援を受けて勢いづく選手もいます。それだけにマスターズで好成績を収めるには会場の雰囲気に慣れる経験が大きくモノをいいます。だから過去、初出場者の優勝は第1回大会(1934年)のホートン・スミス、35年のジーン・サラゼン。それに79年のファジー・ゼラーの3人だけです。観客不在なら緊張することもなく自分のプレーに徹しやすく、初出場26選手のなかから41年ぶりの初優勝のチャンスが出てきます。