楽天3位・藤井聖は負けん気十分 転機は母のがんと闘病生活

公開日: 更新日:

■兄は薬剤師

 藤井の4歳上の兄・寛さんは、がんと闘う母を間近で見てきたことがきっかけで猛勉強を重ねた。

 地元の公立高を卒業後、東京薬科大へ進学し、現在は薬剤師として働いている。

「本当は理学療法士になりたかったようですが、私が抗がん剤を飲んで苦しむ姿を見て『なんで薬を飲んでるのに苦しむのか』という疑問が引っかかっていたようです」(紀代子さん)

 一方、弟の藤井はそれまで以上に野球に打ち込んだ。

 小学6年の秋から中学時代に所属した瀬谷リトルシニアの当時の監督、神康裕氏はこう語る。

「誰よりも一生懸命で真面目な選手という印象が強く残っています。チームの中では体が小さくて、それほど目立った選手ではなかった。彼もそれを実感したんでしょう。打つのも、守るのも、一つ一つのプレーを丁寧に、地道に努力していました。腐らずにやっていたので、最終的には『9番・右翼』でかろうじてレギュラーを掴み取ったんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…