川相氏もなぜ「臨時コーチ」か? 阪神招聘の魂胆と本気度
近年の阪神は勝負どころの犠打失敗が目立つ上に、チーム失策数は3年連続でリーグワースト。弱点強化のため、川相氏の力を借りようというわけだが、さる球界関係者は、「本気で守備や小技を強化するというなら、川相さんを一軍の内野守備走塁コーチとして招聘すべきです」と、こう続ける。
「いくら経験豊富な指導者といえども、1カ月間のキャンプで成果を出せるものではない。昨季の山本昌氏の臨時コーチ招聘しかり、名前のある人物をキャンプに呼べばメディアは飛びつくし、来年は守備や小技の強化に力を入れてますよ、とファンにアピールできる。それが目的ではないか。仮に川相さんを正式なコーチで迎え入れようとすれば、今いるコーチをクビにしなければいけない。自分たちの食いぶちが減ると、生え抜きのOBから反発される可能性もある。臨時コーチであれば極力、波風を立てずに済みますから」
■内外野の守備走塁コーチに肩書
阪神はこのオフ、テコ入れが急務と言われた内外野の守備走塁部門にメスを入れなかった。