プロ野球キャンプ「緊急事態宣言」でも南国で開催のナゼ

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 毎年、同じ場所、同じ日時に選手を集めてヨーイドンは十年一日。平時ならまだしも、コロナ禍という異常事態にもかかわらず、2月1日から一斉に南国でスタートするのがプロ野球の春季キャンプだ。日本野球機構(NPB)とサッカーJリーグが合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」が12日に開かれ、プロ野球、Jリーグとも現状ではキャンプ日程を変更せず、地元自治体と協議のうえで万全の感染対策を行いながら進める方針を示した。

 現在は日本全国で新型コロナウイルスが蔓延している。7日には1都3県のみ対象とはいえ、緊急事態宣言も再発令された。巨人ソフトバンクなどがキャンプを張る宮崎県は、県独自の緊急事態宣言が発令されるなど、決して安全ではない。

 そんな状況下でも集団で移動し、選手をひとつのホテルに1カ月近くも宿泊させる。相撲部屋のように、誰かひとりが感染したらクラスター化の可能性もある。

 1990年から10年間、オリックスの球団代表を務めた井箟重慶氏は「私も当時からキャンプの見直しを提言していた」と、こう続ける。

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