豪米ともに東京五輪代替試合に名乗り…競技連盟が中止想定
ロイター通信は「プランBに注目」と、見出しを打った。
オーストラリア水泳連盟は「競泳の代替大会」の開催を検討。同連盟のキーレン・パーキンス会長が地元紙などに「五輪のために長い間、準備や努力してきたアスリートたちに、自身を試すための最良の機会を用意する必要がある」と語ったのだ。
東京五輪中止を前提とした「プランB」を想定するのはオーストラリアだけではない。米フロリダ州の財務最高責任者であるジミー・パトロニス氏は22日、自身のツイッターで国際オリンピック委員会(IOC)に向けて「フロリダ州を世界クラスのアスリートが金メダルを競う場所として検討してくれ」と投稿。25日には五輪開催地を同州に変更を求める声明文を公開している。
また、昨年8月には五輪競技の花形である陸上競技も代替大会開催を示唆している。世界陸連会長のセバスチャン・コー氏はBBCのラジオ番組で、21年の東京五輪開催は「確実性がない」とし、「別のタイプの大会創設について、既存の枠組みにとらわれず考えるべきかもしれない」と語っていた。コー氏はIOC委員でもあり次期IOC会長候補といわれる人物。