G戸郷“実質2年目”ジンクス打破の予兆 桑田指導にモノ申す
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)が指摘する。
「同じ高卒で2年目に2ケタ勝利を挙げた桑田の考え方も理解はできるが、球種を増やすのに年齢やキャリアは関係ありません。戸郷の持ち球は直球、フォーク、スライダー、カーブ、カットボール。昔のカミソリシュートじゃないが、右打者の懐に突っ込めるシュート系のツーシームを習得するのはいい選択です。普通はコーチにそう言われれば、『そうですか』と従う方が楽。高卒3年目くらいだと、なかなかできないものですが、20歳の若者が実績のある桑田コーチに意見が言えたのは頼もしい。昨年の後半戦で失速した理由をしっかり分析し、対策を立てて今季に臨んでいる。プロはクビになってもコーチが面倒を見てくれるわけではありません。試合が始まったら投手はひとり。自分の意思を持たないと長くはやっていけません。すでに先発する日が伝えられているなら、原監督の信頼はかなり厚い。自覚も出てきたようで、今年はさらなる飛躍の年になるかもしれません」
練習試合4連勝で今キャンプを締めた巨人。戸郷は“実質2年目”のジンクス打破へ、今季は「カミソリ」が武器になりそうだ。