渡部暁斗が複合個人LHで無念の銅…“表彰台中央”また立てず
ノルディックスキーの世界選手権(ドイツ・オーベルストドルフ)は4日、複合男子個人ラージヒル(LH)を行い、渡部暁斗(32)が銅メダルを獲得した。
渡部は前半の飛躍(ヒルサイズ=HS137メートル)で137.5メートルを飛んで2位。トップと22秒差でスタートした後半の距離で終盤に失速して3位でフィニッシュした。
距離で海外のライバルに屈し、日本勢初の3大会連続のメダルを確保。渡部は「メダルを取れて良かったとは思うが、内容には満足できない。悔しい気持ちが大きい」と振り返った。今大会は来年2月開幕の北京冬季五輪の前哨戦と位置付けられていただけに「出場できる世界選手権が(残り)少なくなってきている中、どうしても金メダルを取りたかった」と、悔しさをにじませた。
渡部はW杯2017―18年シーズンに個人総合を制覇し、荻原健司と並ぶ日本男子最多の通算19勝をマークしている。冬季五輪は4度出場し、14年ソチ、18年平昌の個人ノーマルヒル(NH)で2大会連続銀メダルを獲得しているが、8度出場している世界選手権も含めて個人では表彰台の真ん中に立っていない。