いくら佐藤が打っても…今季の阪神は“お騒がせエース”次第
阪神は5日、ペイペイドームでのソフトバンク戦で、開幕投手候補の西勇輝(30)が先発。今季初となる実戦登板で2回無失点に抑えたが、3四球と制球に苦しみ、球数は47球を要した。
昨季はチームトップタイの11勝を挙げ、矢野監督も投手のキーマンに指名するほど信頼を寄せている。ただ今季は、キャンプ中に腰に違和感が出たといわれており、終盤にはぜんそくの検査を受けるために緊急帰阪。調整遅れが懸念されている。後輩投手に「公開説教」をしたことも話題になるなど、お騒がせっぷりは相変わらずだが、開幕まで残り3週間。登板数が限られる中で、一抹の不安が残る。
今季の阪神は、コロナ禍による外国人選手の入国制限に頭を抱える球団が多い中、この日、本塁打を放ったサンズら、多くの助っ人がキャンプからチームに合流。リーグ屈指の戦力を擁する上に、ドラフト1位の佐藤輝(近大)や藤浪が活躍すればまさに「鬼に金棒」。阪神周辺では2005年以来のリーグ優勝への期待が高まっているが、ある阪神OBは、「阪神の大黒柱は西勇。エースがコケたら元も子もない」と、こう続ける。