池江璃花子一発勝負 代表入りどころか日本新更新まである
白血病からの完全復活を目指す競泳元日本代表の池江璃花子(20)が10日、4月3日に開幕する日本選手権(東京アクアティクスセンター)の自由形(50メートル、100メートル)、バタフライ(50メートル、100メートル)の計4種目にエントリーした。
3年ぶりの日本選手権出場となる池江はマネジメント会社を通じて「全てで決勝に残ることが目標。がむしゃらに練習してレース本番を迎えたい。全力で泳ぐ姿を見ていただけたらうれしい」とコメントを発表した。
同大会は東京五輪代表選考会を兼ねており、日本水連が定めた派遣標準記録をクリアして2位以内に入れば、代表に内定する。
池江は2024年パリ五輪出場を最大の目標に位置付けながら、東京大会に関しては「可能性があるなら頑張りたい」と意欲をのぞかせている。
病み上がりの池江にとっては、フィジカルへの負担が大きいとされるバタフライよりも、自由形で勝機を見いだすのが現実的だ。昨年8月の東京都特別大会で復帰を果たしてから、自由形で着実にタイムを伸ばしてきた。今年2月のジャパン・オープンでは自由形50メートルで24秒91をマーク。世界各国の多くのスイマーにとって、この時期は陸上トレーニングなどでスタミナづくりに取り組んでいるだけに、タイムが出にくい。それでも、今年1月以降に行われたレース結果では世界8位にランクしている。