開幕5試合で5得点!C大阪FW大久保嘉人の覚醒は本物か
右サイドでの攻防の際、大久保はゴール前でマーカーのDF中村帆高につかれてた。するとバックステップによるプルアウェイの動きで背後に回って左サイドに流れ、中村の視界から一度姿を消した。
そして「タツ(坂元)が持って中に切り返したときに自分はファーにいたんですけど、蹴る瞬間にディフェンスの前に入って、GKとの間で合わせようと思ったら本当にいいボールが来た」と大久保自身がこう振り返っていたが、マーカーの視野から消え、そしてウエーブ(トルシエ元日本代表監督の得意とした戦術)の動きで回り込むようにしてゴール前へ入り、ワンタッチでゴールを決めた。
ゴールを許した中村帆高は「坂元選手がカットインしてきて、その瞬間に(前に)入られてしまい、なす術がなかった。大久保選手は巧いだけじゃない。あれは抜け出しが巧かったけど、止められるようにしないといけない」と失点を悔やんだ。
大久保の動きは、あくまで基本的なプレーではある。だが、誰にでもできるわけではない。
ゴール前で絶えずDF陣と駆け引きを繰り返してきた大久保だからこそできるプレーだし、もちろんマーカーからすれば厄介極まりない相手でもある。