G小林にトレード再燃 デラロサ登録抹消で1軍昇格の“真意”
エース菅野、今村を欠く先発陣は、戸郷やサンチェスが中4日で登板しないといけないほど駒が足りない。ここのところは5回も持たないことが多く、リリーフ陣に負担をかけている。高橋氏が続ける。
「デラロサ抹消で九回を任せる投手に頭を悩ませることが分かっていながら、原監督はこの日も初勝利を狙った先発・横川を3回2失点で降ろしてしまった。そのため、先発登板から中3日で中継ぎとして1回と3分の2を前日に投げた畠が連投するはめになったのです。鍵谷、高梨、中川といった勝ちパターンのリリーフ陣も疲れが見えます」
そんな中、小林が昇格した。さる球界関係者がこう言った。
「相変わらずトレードの噂が絶えないだけに、突然の昇格は、他球団に向けた『見本市』と見る向きもある。ただ、巨人の支配下の捕手は現在6人。三軍制を敷いている球団で6人はギリギリの人数とされる。それでも育成の捕手が3人在籍しているため、三軍の試合は賄える。小林をトレードに出して捕手を5人に減らす“禁じ手”を使ってでも、先発、リリーフを問わず、実績のある投手が欲しいところでしょう」
球界随一の鉄砲肩を誇り、他球団垂涎の小林が交換要員なら、主力クラスの投手が取れるかもしれないが、小林はこの日、出番はなかった。