旗手怜央 PLで甲子園準Vの父から強靭メンタルを引き継ぐ
トップアスリートのDNAを引き継いだ息子は速さ、強さ、タフさを兼ね備えている。
故郷・三重県鈴鹿市から静岡にサッカー留学したのも、レギュラー遊撃手として甲子園で本塁打を放った父のように自分も全国高校サッカー選手権で華々しい活躍をしたいと思ったからだろう。
全国デビューの夢は静学2年時に叶ったが、8強敗退に終わって頂点には立てなかった。
その悔しさを糧に順天堂大時代に大きく飛躍。森保一・横内昭展両監督の目に留まり、2017年12月の東京五輪代表チーム発足時から抜擢された。その後も2018年アジア大会(インドネシア)や2020年AFC・U-23選手権(タイ)などにも継続的に呼ばれ、本大会への切符獲得まであと一歩のところまで来ている。
■「全てを吸収してやる」
ただ、オーバーエージ(OA)3人が加わったので門は狭まった。逆境に直面する旗手だが、OAの遠藤航(シュツットガルト)に自ら歩み寄るなど「全てを吸収してやる」という貪欲さが際立つ。