陸上日本選手権 男子100mは9秒台のハイレベルな代表争いも
まれに見るハイレベルなレースを期待されているのが、東京五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権(24日開幕=大阪・ヤンマースタジアム長居)だ。
先の布勢スプリント(鳥取)の男子100メートルで山縣亮太(29=セイコー)が9秒95の日本新記録を樹立した。これでサニブラウン(22=9秒97)、桐生祥秀(25=9秒98)、小池祐貴(26=9秒98)の9秒台4人が同じスタートラインに立つことになった。
日本選手権では参加標準記録(10秒05)突破者のうち、上位3人が東京五輪代表に内定する。日本人スプリンターによる熾烈な代表争いは9秒台での決着を見る可能性もある。
スポーツライターの高野祐太氏がこう言う。
「ここ数年の男子短距離勢のレベルアップを見れば、3枠を巡る代表争いがハイレベルなレースになるのは間違いありません。直近のレースを見た限りでは、4人の9秒台の他に10秒01の自己ベストを持つ多田(修平=24)にも代表入りする実力が備わっています。上位3人目が9秒99、4人目が10秒00というような五輪の準決勝級のハイレベルなレースになる可能性も考えられます」