原監督ベンチで“ブチ切れ”戦力不満露わ Gフロント戦々恐々
2位巨人が首位阪神との首位攻防戦を2勝1敗と勝ち越した。これでゲーム差を6とし、優勝戦線に踏みとどまった。
20日の原辰徳監督(62)は激情的だった。同点の六回無死一塁から、5回無失点の高橋の打席で代打・香月を送ったが、送りバントを失敗して追い込まれると、あえなく見逃し三振。すると、ラバーを叩いて激怒。ベンチを凍りつかせた。七回には3番手の高梨が2死二、三塁のピンチを招くと、打者・北條をカウント2―2に追い込んだところで投手交代。代わった鍵谷が1球で三振に打ち取った。さるチーム関係者がこう言う。
「原監督がベンチ内で派手に怒ることは最近は少なくなっていただけに、それだけ焦りがあるのでしょう。戦力に不満を抱いているのは事実。この日、山口俊が二軍練習に合流したが、これで満足する人ではありません」
ただ、先週17日にスモークが退団した際、「優勝するには補強も大事」とした大塚球団副代表は「ピンチだけど若い選手には大チャンス。慌てて補強してもしょうがない。慌てて取ると二軍の選手の出場機会が奪われるので、そこまで無理はしないけど、常に国内、海外ともにリストアップはしている」と微妙な言い回しで五輪中断期間も含め、慎重に調査を進める方針を示していた。