侍Jは本当にベストメンバーか? オリ宮城と中日・柳の五輪選外いまだ疑問の声
シビアな評論で知られる元巨人エースの西本聖氏が、日刊スポーツのコラム「熱投野球論」で<日本球界NO.1の左腕と言っても言い過ぎではないだろう>とし、<思わず「どうやったら得点できるのだろう」と考えさせる実力がある>とまで言っている。
オリックスの高卒2年目、宮城大弥(19)のことである。27日の西武戦でも5回3安打無失点の好投を見せ、リーグ単独トップの8勝目。防御率も1.93となり、同僚で12球団1位(1.90)の山本由伸に肉薄した。
「今、日本球界で最も安定感のある投手と言って異論を挟む人はいないでしょう。ゆったりとした間合いから腕をコンパクトに振るため、打者はタイミングが取りづらい。平均145キロ前後の直球にはスピード以上のキレがあります。打者の左右に関係なく厳しく内角を攻められる気持ちの強さ、それを投げ切れる制球力は、特筆すべきものがある。変化球の精度も高い。東京五輪でも間違いなく中心になってしかるべき投手なのですが……」(評論家の橋本清氏)
だが、今月16日に発表された東京五輪代表24人の中に“宮城”の名前はなかった。同じく、セ3位タイの6勝(3敗)、同2位の防御率2.33と好投を続ける中日・柳裕也(27)も選外。