せやろがいおじさん「民意ガン無視ゴリ押し五輪強行は辺野古移設問題と重なる」
世界中で毎日、コロナ禍によって死者が出ています。この状況で五輪を開催すると、たくさんの命が犠牲になるかもしれません。多くの専門家は人流増加による感染拡大を指摘しているし、一国民としても、これまで受けてきたさまざまな要請のメッセージが薄れてしまうと思います。沖縄に暮らす僕ですら、東京五輪に強い危機感を覚えています。
世論も五輪反対が多数を占めていますよね。それなのに最初から開催前提で、わき目も振らず突き進む政府の姿勢は、到底理解できません。なぜ、「中止」という代替案が選択肢に加えられないのでしょうか。
僕はこれに既視感を覚えました。そう、米軍基地の辺野古移設問題です。2019年の住民投票では移設反対派が7割強、昨年の県議選では反対派が多数を占めました。民意の反対や、軟弱地盤という欠陥がありながら、それでもこの瞬間も、工事は進んでいます。これが国のやり方なのでしょう。
東京五輪に話を戻すと、今年の春までは「賛成か中止か」の議論も多かった。しかし、最近は「バブルの維持方法」「観客の有無」「アルコール提供の有無」など、いつの間にか論点が開催ありきのものに変わってしまいました。どんどん、絶え間なく問題が積み重なっていくので、根幹である開催の可否についての話が消えてしまったことが非常に嘆かわしい。ここまでくると、すべて強行開催のために計算されているのかと疑ってしまうほどです。