一山本大生は脱サラしプロに飛び込んだ異色力士…23歳2カ月で入門のオールドルーキー
一山本はここで子供たちに相撲を教えながら、自身も社会人の大会に出場。しかし、そこでも16強という不本意な成績に終わった。
「そんなとき、中大OBの元力士に相談。『子供たちに相撲を教える立場なのに、その自分が勝てない。一体どうすればいいですか』と悩みを告白した。そこで中大OBが角界入りを勧めたこともあり、悩んだ末に二所ノ関部屋の門を叩いたというわけです。さすがに安定した公務員の職を捨てることに親や周囲は猛反対したそうだが、本人の決意は固かった」(前出のタニマチ筋)
押し相撲が身上で、上突っ張りで一気に前に出るタイプ。基本、手先だけで繰り出す上突っ張りは軽く効果がないといわれているが、一山本は対戦相手からも「思ったより圧力がある」と言われている。
脱サラ力士の挑戦はここからだ。
▽一山本大生(いちやまもと・だいき)
●本名は山本大生
●1993年10月、北海道岩内郡岩内町出身
●187センチ、136キロ
●最高位は現在
●四股名は「9画の方が縁起がいい」とのことで、本名に棒を1本足した