ロッテ佐々木朗希5回4失点降板…スローアーが「ピッチャー」なれるのはいつの日か?
160キロを投げられる素質があっても、「怪物」には程遠い。
9日、ロッテの佐々木朗希(19)が日本ハム戦に先発するも、5回8安打4失点。2敗目(1勝)を喫した。
かねて指摘されていた制球難は相変わらず。走者を出してからは特に顕著で、ヒット直後に四球を出すこと3度。五回にはバント処理を誤り、一塁への悪送球で傷口を広げてしまった。
この日は初回、プロ入り最速となる157キロを計測。「球界の至宝」ともてはやされているが、戦力となるには時間がかかるだろう。例えば、7日に引退を発表した西武の松坂は高卒1年目から大活躍。横浜高校時代は投球のみならず、牽制やフィールディングなどプロ顔負けの技術を叩き込まれた。佐々木朗は松坂が高校で3年かけて会得したことを、一軍で投げながら叩き込まれているようなものだ。
前回登板は6月24日。一軍で中2週間の先発が許されているのも、現場から「お客さま」扱いされている証拠だ。
今の佐々木朗は投げることだけが仕事の「スローアー(投げる人)」。相手打線をきりきり舞いさせ、勝利に貢献する「ピッチャー」になれるのは当分先のようだ。