ソフトB千賀は復帰登板で大炎上 自己ワースト「10失点」発進でも収穫アリ
本調子には遠かった。
6日、東京五輪日本代表のソフトバンク・千賀滉大(28)が3カ月ぶりにロッテ戦で先発。4月に左足首の靱帯を痛めて以来の一軍登板だったが、自己ワーストの3回途中10失点でKOされた。
直球の最速は158キロをマークしたものの、9安打を浴びて3四球。制球が安定せず、奪三振もゼロだった。ネット上では一時、「千賀10失点」がトレンド入りしたほどだ。
■メジャースカウトは…
故障した左足首は全治2~3カ月と診断され、復帰は後半戦にズレ込むとの見方もあった。二軍戦での調整登板を経ての復帰戦だったとはいえ、3週間後に迫る五輪初戦に向け、不安を残した。このままでは、本人が最大の目標に掲げるメジャー挑戦に影響が出てもおかしくないが、米球界関係者は「まだ1試合しか投げていないが」と前置きした上で、こう続ける。
「当初の予定より早く一軍復帰し、直球のスピードは故障前と遜色ない。少なくとも左足首に大きな問題はないということだろう。投手は、ただでさえ敏感。故障前と比べて思うように踏ん張れないように感じるなど、故障前との感覚のズレを気にするケースもある。登板を重ねて下半身の感覚を取り戻すことができれば、これまでと同様の投球ができるとみている」
メジャーは今回の復帰登板でむしろ、ホッとしているようだ。