ソフトボールが21日に豪州と初陣 マイナー競技は無観客のメリット大
23日の東京五輪開幕に先駆けて、ソフトボール日本代表が21日(午前9時)にオーストラリア代表と福島で初陣を迎える。
金メダルを獲得した2008年北京五輪以来13年ぶりの大会で、日本は上野由岐子(38)、藤田倭(30)の両エースを中心に連覇を狙う。
野球・ソフトボールの会場である福島・あづま球場も他の競技同様、無観客で実施される。上野は本番を前に「残念ながら無観客になってしまいましたが、熱い思いをテレビを通して伝えていけるようにしっかりプレーしていきたい」と、複雑な心境を吐露している。
上野同様、開幕を前に多くのアスリートから惜しむ声が聞こえてくるが、無観客は決してデメリットばかりではない。
さるメダル有力種目のコーチがこう言う。
「プロスポーツとは違ってマイナー競技の多くは日頃からスタンドは身内ばかり。ガラガラの競技場やアリーナでのプレーを強いられている。海外での国際大会ともなれば顕著で、日本勢への応援は皆無というケースもある。マイナー競技の選手の大半は、静寂に包まれた場所での実施に慣れている。満員の中、大声援を受けてプレーするよりも、無観客の方が普段通りの力が発揮できるのではないか」