五輪中は真夏日続く「灼熱列島」に…マラソン・競歩はドーハの“二の舞”リタイア続出も
日本列島が灼熱に包まれた。19日、全国100地点以上で気温35度以上の「猛暑日」を観測。30度以上の「真夏日」は全国観測点の8割を占めた。
とりわけ暑かったのが北海道だ。足寄町では全国最高の37.5度に達し、札幌市では最高気温35度をマーク。同市内では2000年8月に35.9度を観測して以来、21年ぶり、統計開始から145年間で10回目の猛暑日となった。ウェザーマップの気象予報士・斎藤義雄氏がこう言う。
「『梅雨明け10日』という言葉があるように、梅雨明け直後は厳しい暑さが襲ってきます。原因は太平洋高気圧。下降気流によって空気が圧縮され、気温が上がるのです。今後は暑さが少しは和らぎますが、決して涼しくはなりません。気温31~33度の真夏日が続くでしょう」
気象庁も今後2週間は北日本や東日本で真夏日が続くと予測している。改めて気になるのは東京五輪のマラソンと競歩だ。
札幌市内では男子20キロ競歩(8月5日午後4時30分~)、男子50キロ競歩(同6日午前5時30分~)、女子20キロ競歩(6日午後4時30分~)、女子マラソン(7日午前7時~)、男子マラソン(8日午前7時~)を予定している。暑さに配慮して早朝や夕方のスタートだが、熱中症の警戒に用いる「暑さ指数」は危険水準だ。