【卓球】混合ダブルス金は“守備の男”水谷隼の神懸かり超攻撃プレーが勝因 卓球コラムニストが分析
山が動いた。
今大会から採用された新種目の混合ダブルス決勝で、水谷隼(32)伊藤美誠(20)組が、許昕(31)・劉詩雯(30)の中国ペアを4-3で下し、五輪では日本卓球史上初の金メダルを獲得した。
【写真】この記事の関連写真を見る(08枚)
最初の2ゲームを落とした水谷・伊藤ペアは第3ゲームを11-8で取ると、第4、第5ゲームを連取。第6ゲームで追いつかれたものの、最終ゲームは一方的な攻撃で卓球王国を崩した。
卓球コラムニストの伊藤条太氏は試合前、「中国に勝てる確率は2割」と見ていた。
「水谷・伊藤組と許昕・劉詩雯組との過去3戦は日本ペアが5ゲームを取り、中国ペアは9ゲーム。日本ペアが各ゲームを取る確率は36%。この確率をもとに日本ペアが先に4ゲーム取る確率を計算すると約20%。これまでなら2~5%しかなかったわけですから、それでも十分に高い確率です。日本に勝機があるとすれば、中国が『大魔王』と呼ぶ、予想外のプレーを見せる伊藤のハイリスクな攻撃がどれだけ成功するかと思っていました」