【アーチェリー】男子団体は必然の銅 誘致決定後から強化費増額、2019年は約1億円!
26日のアーチェリー男子団体で、河田悠希(24)、古川高晴(36)、武藤弘樹(24)が3位決定戦でオランダを下し、五輪の男子団体で史上初のメダルを獲得した。
準決勝で2016年リオ五輪金メダルの強豪・韓国相手にシュートオフ(サドンデス方式の延長戦)にもつれ込む大接戦を演じたものの、惜しくも敗れた。迎えた3位決定戦は、第4セットを終えて4―4。韓国戦に続くシュートオフとなり、最後の一投は相手より真ん中に近い10点に入れるしかない状況に追い詰められたが、ここで武藤がど真ん中を打ち抜いた。28―28の同点となり、最も中心に近い矢の差で日本が勝利した。
スポーツライターの小林信也氏は「関係者は喜んでいるというより安堵しているでしょう」とこう続ける。
「男子では山本博さんがロサンゼルス五輪で銅、アテネ五輪で銀。今回のメンバーでは、古川が12年のロンドン五輪で銀メダルを獲得しているように、もともとレベルは高い。今は国際レベルの高校生もいます。これほど層が厚くなったのは、東京五輪招致が決まって以来、強化費が上がったことに尽きます。国外合宿などの選手の強化活動はもちろん、次世代のアスリート育成強化にも使えるようになったのです」