【競泳】200m平泳ぎ・佐藤翔馬は準決勝敗退…金候補の慶応ボーイが生かせなかった驚異の集中力
■「翔馬は誰に対してもフレンドリー」
佐藤の所属は小学3年生から現在まで東京スイミングセンター(東京SC)だが、慶大水泳部にも籍を置いている。
1年時の2019年9月に行われた日本学生選手権では同種目で世界ジュニア新記録となる2分9秒21で優勝。3年生として迎えた今年は、4月の日本選手権を2分6秒40の日本新記録で制し、五輪切符を手に入れた。
「翔馬は誰に対してもフレンドリーです」と言うのは、慶大水泳部のOBで今春まで学生コーチを務めていた吉岡佳吾さんだ。さらに続ける。
「東京SCの練習が休みの日は積極的に部活に顔を出してくれていました。6時集合の朝練にもです。部員へのアドバイスを惜しみませんし、2学年上の僕にも、気さくに話しかけてくれる。後輩をちょくちょくご飯に連れ出すなど、面倒見が良い一面もあります。なにより、実力があるからって鼻に掛けた感じが一切ない。翔馬にピッタリな言葉は『自由奔放』。無邪気で少年のような心を持っています。カバンの中は水着とゲーム機しか入っていなかったり、大事な大会の前日に好きなアーティストのライブに参戦していたこともありました(笑い)。色んな意味で規格外ですが、人を惹きよせる何かがあります」
佐藤は幼少期から平泳ぎのレジェンド北島康介氏に強い憧れを抱いていた。8歳の時に同氏からTシャツにサインを書いてもらったことが、平泳ぎに専念するきっかけになったほど。
レジェンド超えの挑戦はまだまだ続く。