海外メディアがこぞって報じたコロナ禍五輪での「選手の精神面」
「東京オリンピックが残した未来への教訓:時にはやり続けるよりやめてしまった方がいい」
こんな衝撃的な見出しを掲げたのは8月5日付「ワシントン・ポスト紙」(電子版)。
コロナ禍の五輪なんて中止にした方がいい、という内容かと思ったらさにあらず。記事は選手の精神面をテーマにしたものだ。
「あと数日で店を畳むことになるこの五輪が史上初、パンデミックの真っただ中で開催された五輪として記憶されることは間違いない。それ以外にも間違いなく、今回は“アスリートの精神面の健康状態が注目された五輪”としてこれから先、記憶されるだろうし、今回得た教訓はこの先のオリンピックにおいても必ず役立つ、役立たせなければいけないものになる」
「“アスリートである前に私は一人の人間”。多くのメダルを期待されたアメリカ女子体操のシモーン・バイルスはこの言葉と共に、ほとんどの種目の競技をキャンセルした」
バイルスが演技を断念した理由は精神的なストレス。そんなバイルスを支持する米メディアが相次いでいる。トップクラスのアスリートたちがどのような精神状態で競技に臨んでいるのか、我々には到底、理解できないが、とてつもないプレッシャーのもとで日々トレーニングをし、競技に向き合っていることは想像に難くない。